嫌われる勇気 自己啓発本といえばこれ!トラウマの否定 課題の分離 共同体感覚

悩みだらけで人生が苦しい、今の苦しい世界から抜け出したい

そんなあなたに読んでほしいのが、”嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え”です

この本にもあなたと同じように人生に苦しむ青年が登場します

この青年はアドラーの個人心理学を修めた哲人との対話により、思考を変えていきます

この本を読んで、新しい自分から見える新しい世界を享受しましょう

ザ自己啓発本という感じで、テレビなどでも取り上げられたりして逆張り的思考で僕も買うのを避けてきたようなところもありましたが、やっぱり長く売れている本なだけあって、新しい考え方を与えてくれますし、読みやすいし、みんなにおすすめできる本だと思います

この本を読んでほしい人
  • 自己啓発本を初めて読む
  • 自分を変えたい
  • 悩みごとが多い
この本の特徴

分量         ☆☆
読みやすさ      ☆☆☆☆☆
読んだ後の視点の転換 ☆☆☆☆☆

青年は哲人を論破したい

人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる

これがアドラー心理学を修めた”哲人”の主張です

これを論破しようと1人の青年が哲人のもとを訪れます

彼は人生に苦悩し、自分を変えたいのに変われないと嘆きます

そんな彼にとって哲人の主張は受け入れがたく、哲人のうわさを聞いた青年はその主張を論破するために哲人を訪れたのでした

”嫌われる勇気”はこの2人の対話で構成されています

アドラー心理学の解説を哲人がしてくれて、また僕たちの疑問を青年がちょうどいいタイミングで質問してくれるのでとても理解しやすく、読み進めやすい構成になっています

トラウマの否定 原因論と目的論

アドラー心理学ではトラウマを否定します

僕たちの通常の思考では、何か過去に起きたできごとが原因となって今の状態があると考えます

今の悪い状況は過去のトラウマが原因であると考えるがちです

ですが、アドラー心理学ではこれを否定します

アドラー心理学では今あるこの状況は、自分の目的のために選んだ状態であると考えます

”嫌われる勇気”でも登場した例を使って具体的に説明していきます

引きこもりの人がいたとして、過去に虐待を受けたから、社会に適合できずに引きこもっているというのが原因論です

アドラー心理学では、引きこもりの現状に過去の虐待は関係なく、外に出ない目的があるのだと考えます

親に心配してもらえるとか、腫物に触るように丁重に扱ってくれるとか、それが引きこもりの目的だと哲人はいいます

”変われない”のではなく”変わらない”

目的論に沿って考えると青年の自分を変えたいのに変われないというのは、青年自信で変わらないという選択をしているということになります

周りの環境のせいで青年が変われないのではなく、今の現状に満足しているわけではないにしても、何かしらの目的のために変わらない選択をしているのです

すべての悩みは対人関係

アドラー心理学では、すべての悩みは対人関係に関するものだと考えます

孤独感や劣等感など、人の悩みはすべて対人関係が原因であり、自分の中だけで完結する悩みはないと哲人は言います

課題の分離 そして共同体感覚

自分の課題と他者の課題を分離し、他者の課題には介入しない

馬を水辺まで連れていくことはできるが水を飲ませることはできないという言葉がありますが、馬を水辺まで連れていくことまでが自分の課題であり、水を飲むのは馬の課題であるということができます

他者に期待することをやめ、自分がどうあるか、どうするかだけに集中することで他社に期待を裏切られることへの不安や裏切られることによる失望から離れることができます

ここまで聞くとアドラー心理学というのは自己中心的な理論なのかと思ってしまいますが、課題の分離は対人関係築き方の入り口でしかありません

対人関係のゴールは共同体感覚です

共同体とは自分と相手を最小単位として、家族、会社、世界、宇宙と様々な単位があります

共同体感覚は自分がこれらの共同体の一部であり、他者と自分は仲間であり、自分がここにいていいと感じることができることです

自分が共同体にいること、自分がする行為が共同体へ貢献していると感じられることが対人関係のゴールです

あくまで自分が貢献出来ているかどうかが重要なのであって、他者に貢献していると評価されることは問題ではありません

まとめ


”嫌われる勇気”はこの記事だけではまとめきれないほどの気付きを与えてくれる本です

目的論から共同体感覚までの脈絡もうまく表現できてないような気がしますが、印象に残った考え方を紹介させてもらいました

店主的この本のまとめ
  • 今の状況をつくっているのは過去の原因ではなく、今の目的
  • 他者にどう思われるか、ではなく自分がどうあるか

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