僕たちの心に影響を及ぼそうとしてくる人はたくさんいます
わかりやすい例でいうと商品の営業のためにやってくる人、僕の家には少し前に家の塗装の飛び込みの営業が来ました
直接、人対人でなくても今はいろんな形で情報が僕たちの中に流れ込んでくる時代です
”インフルエンサー”なんていう影響すること自体が仕事みたいな職業もあるわけで、僕たちの心は常に影響したい人の力にさらされているわけです
逆に自分が人に影響を与えたいと思うときもありますよね
交渉を上手く進めたかったり自分の部下を上手く動かしたかったり
そんなわけで影響力をコントロールすることは生きていくために攻めにも守りにも使える大事な能力なのです
でもそんなこと学校では教えてくれないし、ネットで調べたってちょっとしたうんちくみたいなことがちょろっと書いてあるだけだったりするのでどうやって習得するの?って思いますよね
そういうときはこの本です!
意識高い系界隈でもよく紹介されてたりするので、けっこう有名な本だと思います
カチッ・サー 僕たちの行動は録音テープ?
筆者は動物の固定的動作パターンのことを録音テープに例えて、”影響力の武器”を通じてカチッ・サー反応と呼びます
特定の条件がそろうとカチッと再生ボタンが押されてテープがサーと送られて決まった音声が再生されるのと同じように、特定の行動をとるからです
例えばヨーロッパコマドリという鳥の雄は縄張りに同じヨーロッパコマドリが入ってくると激しく攻撃します
この反応は、胸の橙色の毛の色に刺激を受けているそうです
形がそっくりな、でも胸の毛は橙色ではない模型を近づけたとしても攻撃はしないそうです
こんなふうに胸の毛の色とい刺激がヨーロッパコマドリの再生ボタンを押して、攻撃のテープを再生するのです
これは動物だけの話ではなく、僕たち人間にも言えることです
そして僕たちに影響を与えようとする人たちは、この再生ボタンのことをよく知っていて、僕たちが知らないうちに再生ボタンを押そうとします
狙いはもちろん、自分たちに都合のいい行動を僕たちに起こさせるためです
それが僕たちの利益にもなる行動ならいいですが、そうじゃない場合も多々あります
自分で納得した選択をするためには、どんな再生ボタンがどうやって押されてそれがどんな行動を引き起こすのか、その防衛策を知っておく必要があります
”影響力の武器”では大きく7個の影響力について解説しています
防衛策はこれ
”影響力の武器”では各章に防衛法のページがあります
影響力を行使する人たちにだまされたくないと思ってこの本を読む人にはもちろんありがたい書き方です
そうでない人にとってもこの防衛法を読むことで、それぞれの影響力がなぜ僕たちの行動に影響を与えるのか、なぜ普段僕たちはそのカチッ・サー反応に乗せられてしまうのかより理解が深まります
間に挟まるコラム
どうでもいい話ですが、この本の途中にはコラムとか筆者にあてられた読者からのメッセージが紹介されます
少し長めです
これが章のど真ん中とかに出てくるので、前から順番に読んでいきたい派の僕にとってはちょっと読みづらかったりはしました
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